転職エージェントと企業の人事部採用担当で、10年間働いてた管理人です。
はじめての転職は、誰にとっても不安ですよね。
私は仕事柄、友人や家族・親戚から、転職についての質問や相談を、たくさん受けてきました。
よくある質問の一つは、リクルートの転職サービスの評判について、そして転職サイトと転職エージェントの違いについてです。
よく知られたリクルートの、リクルートエージェントとリクナビNEXTは、何が違うのでしょうか。
そしてはじめての転職には、どちらを使うべきなのでしょうか。
5回の転職経験者、転職エージェントの中の人、採用企業の人事部、すべての立場を経験した管理人が、
- 転職サイトと転職エージェントの違い
- リクルートエージェントとリクナビNEXTの違いと、業界での評判
- はじめての転職では、どちらを使うべきか
について、友人へのアドバイスという形でまとめました。
転職サービスの選び方で迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
転職サイトと転職エージェントの違い
転職サイトとは
ざっくり言うと、転職サイトは、求人情報を載せた掲示板の様なものです。
ビジネスモデルは、運営企業は求人広告の掲載料金を利益としています。
転職希望者は、掲載された求人案件を自由に見られますが、運営企業から転職活動についてのサポートは、基本的にありません。
転職希望者が応募から内定まで、直接やり取りをします。
転職の意思が固まっていない段階でも、求人情報の閲覧など情報収集に活用できます。
転職エージェントとは
転職支援サービスとも呼ばれています。
分野は異なりますが、似たビジネスモデルだと、不動産屋や旅行代理店、またスポーツ選手の代理人の様な役割です。
転職希望者と採用企業の間に入り、求人案件の紹介から応募、面接日程の調整や年収交渉までを、転職希望者に代わってやってくれます。
企業には直接聞きにくい質問や、年収交渉・入社日の決定など、転職希望者に寄り添った支援を受けることができます。
利益モデルは、入社決定時の採用企業からの成果報酬なので、転職希望者の利用は無料です。
リクルートエージェントとリクナビNEXTの違い
リクナビNEXTは「転職サイト」です
リクナビNEXTは、大手のリクルートキャリアの運営する転職サイトです。
管理人も、企業の人事部採用担当の職では、たくさん活用させていただきました。
リクナビNEXTのメリット
- 転職意思がない段階でも、気楽に登録し、情報収集が行えます。
- 転職を勧められたりするプレッシャーがありません。
また、企業や転職エージェントからのオファー機能を使うと、
- 自分に適した掲載求人と非公開求人の紹介を受けられます。
リクナビNEXTのデメリット
- 転職活動で頼れる、自分の”代理人”となる人がいないので、基本的に自分ですべてマネージする必要があります。
- 採用企業と直接のやり取りになるので、転職活動全般の相談はできません。
リクルートエージェントは「転職エージェント」です
リクルートエージェントも、大手のリクルートキャリアが運営しています。
転職者の希望するサービス内容によって、リクルートエージェントとリクナビNEXTで棲み分けをしています。
専任のキャリアアドバイザーが転職希望者を親身にサポートします。
具体的には、最初に面談を行い、転職者の経歴やスキルを理解し、希望にマッチした案件を紹介してくれます。
実際に転職活動を始めると、面接日程の調整から年収交渉、内定、入社まで任せられるので、安心です。
リクルートエージェントのメリット
- 専任のキャリアアドバイザーが付き、履歴書の書き方から面接のテクニックまでアドバイスしてくれます。
- 面接の日程調整から年収交渉まで、企業とは直接話しにくい事も代理でやってくれます。
リクルートエージェントのデメリット
- 転職意思がなく、情報収集だけしたい人には、キャリアアドバイザーからの連絡がわずらわしいかもしれないです。
- キャリアアドバイザーとの相性が合わない可能性もあります。
友人へのアドバイス
転職エージェントと企業の人事採用担当をしてきた私は、友人からよくアドバイスを求められます。
よくある質問と、私の答えです。
質問1)転職サービスを使うべきか?
業界のコネや人脈を持っていたり、転職経験が豊富である人以外は、使うべきです。
転職活動では、情報収集と頼れるアドバイザーの存在が、本当に大切です。
質問2)リクルートの転職サービスの評判はどうか?
転職サイトも転職エージェントも数多くあるので、リクルートだけがベストというわけではないです。
実際、特定の業界や職種に特化した転職エージェントや、マネジメント層や外資系専門のところもあるので、目的次第です。
競合する転職エージェントで10年間やってきた印象は、リクルートエージェントとリクナビNEXTは求人案件数が多く、キャリアアドバイザーの質も全体的に高いということ。
特にここ、と決めた転職サイトや転職エージェントがないならば、まずは最初にリクルートを使うのが良い選択肢だと思います。
質問3)まだ転職するつもりはないんだけれど。
一つの会社に勤めていると、自分の経歴やスキルの市場価値が見えなくなります。
転職が全く視野に入っていない段階なら、リクナビNEXTに登録して、自分と同業界・同職種での市場動向を見ておくのは自分のためになると思います。
質問4)転職を考え始めたけれど、どの転職エージェントが良いかわからない。
転職エージェント経験者で、同業者をたくさん見てきた立場からすると、正直なところ転職エージェントには当たり外れがあります。
なので、最初に登録するエージェントでは、良くないエージェントには当たってほしくないです。
平均レベルが高く、質が担保されたリクルートエージェントと、まずは話してみるのをお勧めします。
リクナビNEXTとリクルートエージェントのまとめ
転職業界10年経験の管理人の、リクルートのサービスについての考えをまとめます。
- 転職を全然考えていない人には、リクナビNEXTに登録することを勧めます。
全くリスクやわずらわしさもないですし、常日頃からの情報収集はとても大事です。
- 少しでも転職という選択肢を考えている人は、やはりキャリアアドバイザーと相談してみるのが良いです。
リクナビNEXTでの情報収集と、リクルートエージェントでの転職のプロとのやり取り、の2本立てが良いと思います。
以上、リクナビNEXTとリクルートエージェントについての、元転職エージェント勤務の管理人の視点からのまとめでした。
お役に立てれば幸いです。